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幻想小曲集作品73 (シューマン) : ウィキペディア日本語版 | 幻想小曲集作品73 (シューマン)[げんそうしょうきょくしゅう]
幻想小曲集(げんそうしょうきょくしゅう、独:''Fantasiestücke'' )作品73は、ロベルト・シューマンが作曲したクラリネットとピアノのための室内楽曲である。 == 概要 == 1849年にシューマンが作曲した独奏楽器のための一連の作品(他にはアダージョとアレグロOp.70などがある)に属する。2月12日から13日にかけての短期間に作曲され、後にドレスデン宮廷楽団の首席奏者となるヨハン・コッテ(Johann Kotte)のクラリネット、クララ・シューマンのピアノで私的に初演された。確認できる公開初演は1850年1月14日に行われている。 自筆譜では「夕べの小品集」("''Soileestücke''")と題されており、出版の際に現行の題名となった。出版に際して若干の変更が加えられたほか、おそらく曲の幅広い普及のためにヴァイオリンやチェロのための編曲譜も付された。現在、これらの楽器で演奏される場合も多い。 曲は比較的短い3つの小品から成り、それぞれ異なる性格を持つ。その一方で、各曲には三連符のリズムや動機の連関が存在し、また指定のテンポが徐々に加速していくように設計されているなど、全曲の統一も図られている。そのため、3曲を演じ分けながらも一体の音楽として提示することが奏者には要求される。また、曲の構成上クラリネットパートは息継ぎがしにくく、ブレス・コントロールの技術や持久力が要求される。
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